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映画に夢中 koronnmama.exblog.jp

劇場公開新作映画のレビュー、旅行、パピとママのblogで映画レビューをしてましたが、TBを使えなくなりしかたなくエキサイトblogを作成しました。少しずつですが、劇場で鑑賞した作品だけでもTBの繋がりをしたいと思ってます。


by yukiko
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オリエント急行殺人事件

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アガサ・クリスティーの名作ミステリーをジョニー・デップ、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス、ウィレム・デフォー、ミシェル・ファイファー、デイジー・リドリー、らをはじめとする一流キャストの豪華共演で映画化。大雪で立ち往生したオリエント急行を舞台に、密室の車内で起きた殺人事件を巡って、容疑者である乗客全員にアリバイがあるという難事件に挑む名探偵エルキュール・ポアロの活躍を描く。監督はポアロ役で主演も務める「から騒ぎ」「シンデレラ」のケネス・ブラナー。

あらすじ:エルサレムで華麗に事件を解決した名探偵のエルキュール・ポアロは、イギリスでの事件解決を依頼され、イスタンブールでの休暇を切り上げ、急遽、豪華寝台列車オリエント急行に乗車する。ほどなくアメリカ人富豪ラチェットから、脅迫を受けているからと身辺警護の依頼を受けるが、これをあっさりと断る。

トルコ発フランス行きの豪華寝台列車オリエント急行で、アメリカ人富豪のエドワード・ラチェット(ジョニー・デップ)が刺殺体で発見される。偶然列車に乗り合わせていた探偵のエルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)が、鉄道会社に頼まれ密室殺人事件の解明に挑む。乗客のゲアハルト・ハードマン教授(ウィレム・デフォー)やドラゴミロフ公爵夫人(ジュディ・デンチ)、宣教師のピラール・エストラバドス(ペネロペ・クルス)、キャロライン・ハバード(ミシェル・ファイファー)らに聞き取りを行うポアロだったが……。

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<感想>アガサ・クリスティーの原作はあまりにも有名であり、イングリッド・バーグマンがオスカーを受賞した1974年の映画や、2015年に三谷幸喜が脚本を手掛けた日本のドラマ版など、これまで何度も映像化されてきたが、今作ではそれらのリメイクやリブートではなく、これまで描かれてこなかった新要素を多く盛り込んだ作品になっている。

今回ケネス・プラナーが過去のポアロ像を覆すキャラクターを作り上げたと聞いて不安を感じていたが、幸い杞憂に終わった。主演と監督も務めているケネス・プラナー。それに、あの巨大なヒゲ、立派なヒゲに、合気道の達人という設定のポアロが、躍動キャラに変わっただけでなく、それに伴って描かれるストーリーにもアクション感たっぷりなシーンが増加されていた。

確かに列車の上を歩く場面などはあるが、あくまでも付けたしである。基本の演技はあの懐かしの自信満々で尊大であり、かつ滑稽なポアロ像であった。

ポアロがあの美しいヒゲを保護するために、カバーを付けて就寝するのだが、確かに着けていましたね。

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その日、一等車両は容疑者で満室でしたから始まる本作では、容疑者の教授にウィレム・デフォーが、アンドレニ伯爵にセルゲイ・ポルーニン(世界的バレリーナ)が、伯爵夫人にはルーシー・ボーイントン、家庭教師のメアリーにはデイジー・リドリーが、宣教師ピラール・エストラバドスにペネロペ・クルスが、未亡人のハバード夫人にはミシェル・ファイファーが扮しており、医者にレスリー・オドム・Jr.、ロシア貴族ドラゴミロフ公爵夫人にジュディ・デンチが、その他に秘書、セールスマン、メイド、・・・など職種も境遇も様々。

本作では序盤で早々に犠牲者が出て、後は容疑者の尋問が延々と行われるだけの展開なのだが、観客を飽きさせない工夫が凝らされていた。誰かが付いていた嘘がバレてしまうのだ。行方不明の証拠品が意外な場所から発見される、といった小さな山場が随所に埋め込まれているのであります。

ただし、主たる展開は尋問の繰り返しなので、ここを面白くするには難しい課題だったはず。仮面をかぶった登場人物たちが次第に化けの皮を剥がされていくという、「嘘」の演技が必要とされるからだ。

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ルメット版では宣教師役を演じた老境のイングリット・バーグマンがアカデミー賞助演賞を獲得した。今回は最も巧妙な仮面をつけていたのは、未亡人を演じたミシェル・ファイファーであります。

用意周到に仕組まれた犯行計画が、なぜポアロに露見したのか、という点がミステリーとしては最も美しい。

それに、ポアロが容疑者との追跡劇などのスリルを持ち込むことであり、もう一つは、登場人物たちの嘘の芝居によって観客の興味を引くことでもある。

映画の後半部では、各自のついた嘘が露見していく場面が連続する。

13人の容疑者を全員を列車の外へ出して、トンネルの前にあるテーブルセットに座らせて、まるでダヴィンチの“最後の晩餐”のようでした。

テーブルの前に横並びにさせたポワロが、過去に起きた誘拐殺人との関連性から事件の真相を紡ぎ出す大詰めは、舞台俳優でもあるケネス・ブラナーのこれぞ真骨頂ですよね。

雪景色の森林を進むオリエント急行の描写や、大きな谷にかかる陸橋上で列車が脱線をして停車する様子などスペクタルなシーが随所に登場する。しかし、本作ではより丹念に容疑者と呼ばれる13人の乗客たちの関係性が描かれ、犯人の謎解きはもちろんのこと、「何故、犯人は被害者を殺さなければならなかったのか」と言う本当の真相が明らかになるのであります。それによって悲劇の裏側が、より物語をエモーショナルなものにするのですね。

2017年12月劇場鑑賞作品・・・


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by yukikokoronn | 2017-12-12 20:23 | 2017年劇場公開作品